みなさんは持ち家に住んでおりますでしょうか?私は持ち家がありません。以前はマンションを持っていて住んでいましたが、転勤になって、2年程、人に貸していました。その方が退出したタイミングで売ってしまいました。
私は今、借上社宅に住んでいますので、老後の住処について考えなければなりませんが、マイホームをお持ちの皆さんも、人生100年時代、必ずしもマイホームに住み続けない選択肢もあるようです。費用などの観点から検討してみましょう。
定年後の住まいの選択肢
マイホームは子供が独立すると夫婦2人には広すぎるかもしれません。階段の昇り降り、部屋の掃除、庭の手入れなど、段々と負担が大きくなってきます。維持費用も高くなりがちですし、マンションであれば、毎月の管理費も馬鹿になりません。固定資産税もありますね。
郊外でマイホームを買った人の中には、老後は交通など生活の便のいい都市部で生活したいと考える人も多いようです。マイホームを売却したり、人に貸すことで、新しい家に住み替えすることも検討してみる必要があります。
今の家に住み続ける
バリアフリー化や手すりを付けるなど老後生活用にリフォームします。築約50年の私の実家も両親がリフォームしました。子供と同居するために二世帯住宅に建て替えるような方もいます。
都心のマンションに引っ越す
生活の便のいい都心に引っ越すという選択をされる方も多いようです。私の父もしましたが、80歳位を目安に運転免許を返納される方も多いです。車でしか買い物に行けないような場所だと生活が厳しいですね。
私の実家は農村にありますが、83歳の母は、止むを得ず、まだ車を運転しています。夜はできるだけ乗らないなど、気を付けているようです。
地方へ移り住む
自然の多い田舎でのんびり暮らしたいと思う人も多いようです。しかし、都会と違った田舎の近所づきあいがあるので溶け込む努力が必要です。また、買い物や病院、交通手段などの生活の利便性にも注意が必要です。
故郷の実家に同居するような方もいます。同居かどうかは別にして、故郷に帰るというのは、私自身の選択肢にもあります。
高齢者施設に入居する
将来、介護状態になることを見据えて、元気な内に探しておくことも重要です。自分や配偶者はもちろんですが、ご両親についても早目に検討したいです。私の父も施設に入っていますが、入っていられる期限があり、終の棲家は、まだ分かりません。
子供の家に同居する
この場合は、同居に伴うリフォーム資金の負担などを話し合う必要があります。私は、まだ子供が2人共20歳前後でもあり、この選択肢は無いと思っています。
海外に移住する
言葉や習慣が違うので慎重に進めなければなりません。生活費や医療費なども日本国内の感覚とは大きく異なる可能性が高いです。生活費が安くて、年中暖かい東南アジアなどへの移住などが比較的多いようです。
マイホームの売却・賃貸
マイホームの売却は慎重に進めなければなりません。新しい家の購入に資金が足らずに、老後の生活を圧迫するようであれば本末転倒です。
新しい家を購入する時は、売買契約書に必ず「買い替え特約(現在のマイホームが売却できない時に契約を取り消せる特約)」をつけてもらいます。
売却が先だった場合のメリットは、資金が明確になることです。購入物件がいつまでも決まらない場合は仮住いの費用が必要になります。
購入が先の場合は、希望する物件を時間をかけて検討できますが、現在のマイホームの売却の目途が立たないと資金計画が行き詰まってしまいます。
賃貸に出す場合は空室リスクがあります。借り手がいないと賃料が入らず、維持費用だけが出ていきます。しかし、売却と違ってマイホームとして、再度、住むということができます。
私の売却と賃貸
シチュエーションは異なりますが、私がマンションを賃貸したり、売却した時の話をします。私は東京で働いていましたが、九州に転勤になりました。家族で住んでいた4LDKのマンションは賃貸に出して、九州では借上社宅に住んでいました。
約2年間、マンションを貸していました。ローンや管理費、固定資産税や管理会社への手数料などを差し引いて、年間で50万円程の利益が出ていました。
その入居者の家族が出ていくことになり、次の入居者を募集していたのですが、その時、ファイナンシャルプランナーの資格の勉強をしていて「居住用財産を譲渡した場合の3,000万円の特別控除の特例」というものを知りました。
これはマイホームを売却した時の所得について3,000万円まで控除されるというものですが、退去してから3年目の年末までという条件がありました。私の場合は正に、その年の年末までがラストチャンスだったわけです。
一気に売却という選択肢が大きくなりました。手数料を差し引いても購入価格程度で売れることも分かりました。コロナ禍で先々が不安だったこともあり、思いきって売却しました。住宅ローンが無くなって、手元にそこそこの現金が残りました。
私は 49歳まで食品の営業をしていて、ファイナンシャルプランニングとは全く無縁でした。しかし、50歳を過ぎてファイナンシャルプランナーになり「もっと早く知りたかった」というお金の話に沢山出会いました。
そんな「お金の話」を1人でも多くの人に知って欲しいということで、このブログを運営しています。
まとめ
いかがでしょうか?人生100年時代ともなると、私達が子供の頃に持っていた老後のマイホームのイメージとは全然違う選択肢が多いです。それぞれの方の状況や先々の見通しを踏まえて、ご検討ください。
以上、「老後はマイホームに住み続けない選択」というお話でした、
コメント