2024年の1月からはじまる「新NISA」。現行のNISAから大幅に改善されて、比較的、投資に馴染んでいる人達の間では盛り上がっていますが、投資に馴染んでいない方は、その恩恵に預かれないのではないかと心配しています。「新NISAを活用しないともったいない」という観点から分かりやすく解説します。
現行NISA
少し古いデータですが、2022年の3月末時点でのNISA口座の開設数は1,779万口座です。この数字はNISA口座を開設できる国民の7分の1とのことです。制度がスタートした2014年から8年間で口座を開設したのは、国民の約14%です。運用益にかかる約20%の税金が非課税になるお得な制度なのに、86%の人が利用していないのです。
そして、「新NISA」は、現行NISAから大幅に改善されています。さすがに口座開設は増えると思いますが、かなりの人が苦手意識を持って、その恩恵に預かれないのではないかと心配しています。
新NISA(NISA比較)
非課税保有期間
新NISAは、「非課税保有期間」が無期限になります。現行NISAは「積立NISA」が20年間、「一般NISA」が5年間です。無期限は凄いですね。口座開設期間も恒久化されます。
年間投資枠
現行NISAは「積立NISA」が年間40万円、「一般NISA」が年間120万円で、どちらか片方しか選択できませんでしたが、「新NISA」は「つみたて投資枠」が年間120万円、「成長投資枠」が240万円で、なおかつ併用ができますので、併せて、年間最大360万円の投資が可能です。
非課税保有限度額
「新NISA」は、全体で1,800万円(成長投資枠は1,200万円)です。売却した分は、買付額ベースで枠の再利用ができます。現行NISAは「積立NISA」が800万円、「一般NISA」が600万円で、どちらか一方しか選択できませんでした。
まとめ
とにかく「新NISA」を活用しないのは本当にもったいないので是非、活用して欲しいです。
月々の積立金額は、おのおのの方が無理のない金額になるかと思いますが、今から投資をはじめるのであれば、「SBI証券」で証券口座を作って、「新NISA」を活用して、投資信託は「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」を積立で購入するというのが王道になるかと思います。
以上、「5分でわかる新NISA」のお話でした。
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